結論から言うと、非嫡出子であることを理由に警察官などの公務員になれないということはないようです。
ただ、これは、一般市民の私がネットで調べた情報のみから判断していることであり、実際にはどのように採用の合否を決定しているのかはわかりません。多分警察官の知人に聞いたところで、「そんなことはない」というと思いますし。
一方で、これも信憑性があるわけではないですが、私がずっと気になっているのは、私が選択的シングルマザーになると両親に伝えたとき、母の「そんな戸籍持たせて…将来の夢が狭まるのよ!可哀想じゃない!」という言葉です。
差別は禁止されています(憲法第14条)
日本国憲法の第14条にはこう書かれています。
「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」
「門地(もんち)」とは、家柄や出自を意味します。つまり、親が結婚していたかどうか、戸籍の記載がどうなっているかなどで差別してはいけない、と明確にされています。
公務員、特に警察官・自衛官・教員などの職業はこの憲法の精神を踏まえて運営されているため、「非嫡出子だから不合格にされる」「応募資格がない」などということはありません。
昔はあった「戸籍による差別」の名残
もしかすると、「非嫡出子は不利」と言われてきた背景には、過去の社会的な偏見や制度の影響があるかもしれません。
例えば、
- 昔は戸籍に「嫡出子」「非嫡出子」と明記されていた(現在は表示されない)
- 縁談や就職で家柄を重視する企業が多かった
- 特に地方では、戸籍の“体裁”を重んじる文化が根強かった
こうしたことから、「出自によって不利になるかも」と心配する声が今も残っているのだと思います。
でも、今は社会も法律も変わってきています。
実際の採用では「本人の資質」が見られる
警察官や消防士などの採用試験では、筆記・面接・体力・適性などが評価されます。家族構成や戸籍の内容は選考の判断材料にはなりません(確認書類として提出することがあっても、それを理由に差別するのは違法です)。
違法ではあるけど、実のところどうなの…?という疑問は払拭されませんが…(疑り深くてすみません)
それでも心配なときは…
「法律上は平等でも、実際にどうなんだろう…?」と不安に感じる気持ちもよくわかります。そんなときは、以下のような行動も有効です。
- 応募前に、募集要項や説明会で「出自による制限はあるか」確認してみる(「ある!」なんて回答ないよなあ…と思いつつ選択肢の1つとして…汗)
- 地域の人権擁護委員や法テラスに相談してみる(実際の経験談が集まっているとしたらこのあたりか…)
- 似た境遇の人の進路体験談を読む(これが一番いいかもだけど、これでも本当の不合格理由を教えてくれるわけじゃないよな~)
今は「家の形」よりも、「個人の能力や姿勢」を重視する時代になりつつあります。
最後に:選択肢が狭まることを考えるのではなく広げる努力を
選択的シングルマザーとして、「私の子どもは将来不利になるのでは?」という不安を抱くのは、ごく自然なこと。でも、法的にも制度的にも、子どもの将来を制限するような「出自の壁」はほぼなくなってはいるようです。表向きには(しつこい+疑り深い。笑)。
前回のブログも含め、ここまで非嫡出子に関するさまざまな点を考えてきましたが、非嫡出子が原因でどうのこうの、と考える暇があれば、子どもの可能性を広げるためにできることを考えていきたいと思いました。たとえば、英語を身につけさせてあげることは、そのひとつの大きなステップになるでしょう。英語が話せるだけで、活躍の舞台は日本国内にとどまらず、世界へと大きく広がっていきます。
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